歴史的PK戦制し8強 “3人追放”で一丸クロアチアに初Vの目
先月16日、1次リーグのナイジェリア戦で背中の痛みを理由に途中出場を拒否したFWのN・カリニッチ(30)を強制帰国させたことから今大会が始まった。カリニッチはACミランでは31試合で6ゴールをマーク。欧州予選でも9試合で3ゴールを挙げたスター選手だ。登録メンバーが1人少ない22人で戦うことになったが、ダリッチ監督が和を乱す問題児を追放したことで結束力が高まった。
欧州予選敗退の危機も乗り越えた。チャチッチ監督が解任され、予選の最終戦から現在のダリッチ監督が指揮。これも勢いを生んだ。
1次リーグでメッシ(31=バルセロナ)擁するアルゼンチンに3―0。アルゼンチンはD組2位通過となり、決勝T1回戦でフランスに敗れた。厄介なメッシはすでに大会を去っている。
「準々決勝でホスト国のロシアと対戦しますが、戦力を比べるとクロアチアが絶対的に有利。クリエーティブな攻撃力を武器に勢いに乗れば、初の決勝に駒を進めても不思議ではありません」とは前出の中山氏だ。