スペインから金星 ロシア“下克上”を支える無尽蔵の持久力

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 開催国ロシアが番狂わせを演じた。

 優勝候補のスペイン相手に前半12分、フリーキックからオウンゴールで先制を許す。ルジニキ・スタジアムを埋め尽くした地元サポーターからは悲鳴のような叫び声が上ったが、40分すぎに相手のハンドで得たPKをFWジュバ(29=アルセナル)が決めて同点に追いついた。

 後半はスペインの小刻みなパス回しに持ち前のスタミナで対抗、若手MFゴロビン(22=CSKAモスクワ)らが攻守にわたって機動力を発揮した。

 GKアキンフェーフ(32=CSKAモスクワ)のファインセーブもあってスペインにゴールを割らせない。今大会初の延長戦にもつれ、足がつって倒れ込む選手が続出しながらも、最後まで運動量は落ちなかった。スペインに終始、ボールを支配されながらも必死に食い下がり、最後はPK戦を制して8強入りを決めた。

 FIFAランク70位は出場32チーム中最下位。開幕前は「史上最弱の開催国」と揶揄されたロシアの快進撃を支えているのは、この試合でも見せた無尽蔵のスタミナに他ならない。

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