開幕サウジ戦はワンサイド “最弱国”ロシアが圧勝の舞台裏
ロシアW杯が、日本時間15日午前0時にキックオフされたロシアVSサウジアラビアから始まった。
この日の開幕カードを待ちわびた人が当事国以外、どのくらいいたのだろうか? 7日に世界サッカー連盟(FIFA)が発表した世界ランキングによると、ロシアは出場32カ国の中で最下位の70位。ホスト国が出場国ワーストで本大会に臨むのは、初めてのこと。しかも相手のサウジは出場国ブービーの67位である。どうして「史上最弱国同士による開幕戦」になってしまったのか?
スポーツライターの平野史氏がこう言う。
「本大会が盛り上がるためには、何よりもホスト国が1次リーグを勝ち上がることが必要最低限の条件となります。そのためにFIFAは“見えざる手”を駆使することがあります。ロシアの入った1次リーグA組にアジア勢で世界ランク最下位のサウジを入れ、アフリカ勢からは世界ランクこそナイジェリアの48位を上回っているが、チーム力がひときわ低いといわれている45位のエジプトを組み入れた。同じA組の南米代表の14位ウルグアイには歯が立たなくとも、サウジとエジプト相手に勝ち点を稼ぎ、A組2位で決勝トーナメントに進出するために“抽選会でアレコレと仕組んだ”というわけです」