復帰後初マルチ大谷 チームPO絶望的も“意に介さず”の理由
エンゼルス・大谷翔平(24)のバットから快音が響いた。
右肘靱帯部分断裂から復帰2戦目となった4日(日本時間5日)のマリナーズ戦に「6番・DH」で出場し、4打数2安打2得点。相手の先発右腕リークから、四回の第2打席は一、二塁間を破る右前打。復帰後初安打を放つと、七回には3番手ブラッドフォードから右翼線への二塁打で、5月24日のブルージェイズ戦以来のマルチである。
チームは日本時間4日現在、貯金も吐き出して、首位アストロズから12.5ゲーム離された4位に低迷、プレーオフ進出も絶望的だ。ヤル気をそがれても不思議ではないが、大谷にその心配はない。
何しろ筋金入りのマイペース人間だからだ。日本ハムは昨季、前年の優勝からリーグ5位に。大谷が故障で離脱した影響は少なからずあったものの、本人の中に迷惑をかけたからメジャー行きを先延ばしする考えはなかったらしい。メジャー挑戦の夢をかなえるという気持ちはブレなかったそうだ。野手としても出場していた上、ケガや疲労でローテが変更。他の先発陣にシワ寄せがいくケースもあったとはいえ、本人にその自覚はなかったとか。少なくとも周囲はそう見ている。