分厚い選手層で首位独走 セV3確実の広島支える育成の秘密
「広島との差は当分、縮まらないかもしれない」 ライバル球団のコーチは、首位を独走する広島についてこう言った。
7日の中日戦に快勝した広島は、最短で9日にも優勝マジックが点灯する。もはや3連覇を疑う余地はない。ライバル5球団とここまでの大差がつく要因として、このコーチは、「選手層の厚さ」を挙げる。
「野手の戦力はセで群を抜いている。中心選手の丸、菊池、田中は『89年世代』で28、29歳。主力にケガ人が出ても代わりの選手が穴を埋められる。丸や鈴木がケガをしたときには野間が出てきた。バティスタ、メヒアも助っ人とはいえ、ドミニカ共和国のカープアカデミーで育てた自前の選手。ベンチスタートが多い西川、下水流なんて、他球団ならレギュラーを張れますよ」
■足を使える選手が多い
広島の主力は本拠地はもちろん、遠征先でも若手に交じって早出練習に取り組んでいる。控えや若手は主力に追いつけ追い越せと、必死なのだ。
「今年の丸をはじめ、今後は主力が次々とFA権を取得する。もし万が一、彼らが移籍することになっても、ある程度は穴を埋められるでしょう。20歳前後の若手有望株がウジャウジャいますから」とは広島OB。