自力V消滅の巨人 トドメを刺された広島・丸を本気で狙う
2位巨人が首位広島に6点差をひっくり返され、敵地で3タテを食らった。再び借金生活に突入した巨人は自力優勝の可能性が消滅した。
幸先良く6点をリード。今日こそ勝てる、と思われた。が、先発の今村が五回に丸佳浩(29)に右翼席への2ランを浴びるなど、この回3本塁打を食らって一気に同点。七回には上原がまたも丸に左翼席へ2ランを叩き込まれ、勝ち越しを許した。
巨人はマツダスタジアムで8戦全敗。昨年8月から12連敗となった。破竹の7連勝で乗り込んだものの、鬼門で勝てない。初戦は最大7点差を逆転しながらサヨナラ負け。前夜もエースの菅野が逆転を許した。今季の対戦成績は4勝12敗。高橋由伸監督(43)は「この3日間、結果的に同じような形になってしまって悔しい。首位のチームに勝っていかないと、縮まらないのは誰でも分かっていること」と唇をかんだ。
まぶしいのは打率を.332とし、リーグトップに浮上した丸である。この日で20本塁打に到達。昨季のセ・リーグMVP男は、このままいけば2年連続MVPの最有力候補だ。8月にも国内FA権を取得する。周辺によると、昨オフの契約更改交渉の席で、球団から複数年契約の提示がなかったという。権利行使の可能性は十分あるというから穏やかではない。