トレード加入の曽根は保険…広島二遊間コンビ補強の本命は

公開日: 更新日:

 広島の美間優槻(24)とソフトバンクの曽根海成(23)の交換トレードが22日、両球団から発表された。内野手の層を厚くしたい思惑が一致。補強期限の今月31日を迎える前に、交渉がまとまった。広島の鈴木球団本部長は曽根の獲得について「肩と足と守備を備えている。二遊間に何かあった時にどこでも守れるし、外野もできる。戦力として考えたら、代走、守備固め。いざという時の捕手」と説明した。

 同本部長が言うように、広島のウリである二塁・菊池、遊撃・田中の代わりがいないのが不安視されている。短期間なら正三塁手の西川を回してしのげても、長期離脱になると、二軍にもめぼしい選手は見当たらないという。

 リーグ3連覇を狙い、首位を快走する広島。黄金時代に突入したようで実は、主力のFA流出危機を迎えている。今季、松山が国内FA権を取得。丸も取得予定となっている。順調なら来季中に菊池、2年後には田中が取る予定。広島の関係者がこう言う。

「丸や松山が抜けるのはもちろん痛いが、外野手なら外国人選手らで穴埋めはできる。しかし、菊池と田中が流出したらチームが崩壊する、と球団の危機感は半端ないものがある。なぜかって、ドラフトで好投手の候補は毎年いるけど、将来的に二塁や遊撃でレギュラーを張れるような選手はなかなかいない。球団は2人がFA流出する事態に備え、次世代の二塁手、遊撃手の発掘に力を入れていくことで一致している。今年は小園(報徳学園)や根尾(大阪桐蔭)といった高校生遊撃手のスター候補が豊富です」

 報徳学園はこの日、東兵庫大会4回戦で滝川二と対戦。ドラフト1位候補の小園は1―1の七回、バックスクリーンへ特大の勝ち越し2ランを放ち4―2。役者の違いを見せつけ、チームを8強へと導いた。

 二遊間補強の本命はこっちだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走