惜敗の涙から1年…優勝の「におい」消えた松山のメンタル
昨年の最終日は首位に1打差の2位タイでスタート。単独トップでバック9に入るも、5位タイに終わり、ホールアウト後は号泣した。
あれから1年。“リベンジ”するどころか、状態はかなり悪い。
今季は成績不振から、クラブをコロコロ替えて、この4試合はエースキャディーも起用していない。ショットが乱れ、パットが決まらないのは、「心と頭」の問題ではないか。
ゴルフはアドレス前に狙いどころを決め、弾道をイメージする。メンタルトレーナーによれば、好調時はそのイメージ(映像)が鮮明になり、無心でスイングすればボールは映像を再現するかのように飛んでいくという。パットもしかりだ。しかし、不安や雑念があると右脳のイメージ力は落ちる。
先週の試合後松山は、「自分の良かったときのフィーリングとか結果が出ていたときのスイングを見ていても、多少の違いはあるが、それほどひどいスイングをしているかといえば、そうでもない」と言った。つまり、不調の原因がわかっていないのだ。
ティーショットがよければ好スコアになり、悪ければ立て直せず崩れるだけ。そんなゴルフを繰り返している松山にはメンタルトレーニングが必要だろう。