二刀流からエース奪還 大阪桐蔭の“背番号1”柿木が評価上昇
史上初の2度目の甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭(北大阪)の優勝報告会が24日、大阪府大東市の同校で行われた。
付属中学、高校の生徒ら約1600人に迎えられたナインはその後、大東市役所と大阪府庁を訪問。大会前に優勝を約束した松井府知事に「有言実行で素晴らしい」とねぎらわれた。引っ張りダコのナインにあって、特に忙しいのはエースの柿木蓮(3年)だ。前日は地元の佐賀県多久市長を表敬訪問。大阪にとんぼ帰りしていた。
最強校の背番号1を背負いながら、これまで根尾、藤原の1位候補の陰に隠れ、あまり目立たなかった。実際、センバツ決勝の智弁和歌山戦や北大阪大会準決勝の履正社戦など、強敵相手には必ず根尾が先発してきた。
それが、今夏の甲子園は6試合全てに登板。今大会最速の151キロをマークし、準決勝、決勝を含む3試合で完投した。「大事な試合はずっと根尾だった。エースとして自分が投げたかった」と西谷監督に決勝の先発を直訴。2試合に先発した「二刀流」根尾から「エース」の座を奪還し、自力でプロの評価を上げることに成功した。