河本結は現役女子大生…ツアー環境の激変が若手プロ後押し
【ゴルフ5レディス】
大会初日は雷雲接近のため競技中断があり、42選手がホールアウトできずにサスペンデッドになった。ホールアウトした中では申ジエが8アンダーで暫定首位に立ち、2打差2位タイには今年7月のプロテストに合格したばかりの日体大2年生プロ、河本結(20)がつけた。6月のステップアップツアーでプロ初優勝を果たしており、この日は4連続を含む6バーディー、ノーボギーで回っている。
2戦前のCATレディス優勝の大里桃子(20)も、前週ニトリレディスで優勝争いを演じた三ケ島かな(20)も今年のプロテスト合格組の黄金世代だ。若いプロがのびのびとプレーしているのがわかる。
「プロ1年目といってもジュニア時代から頭角を現している経験豊富な選手ばかり。それに昔と違って先輩プロによる陰湿なイジメがなくなったからツアー会場で萎縮していない」と、あるベテランプロがこういう。
「女子ツアー会場では若い人気選手のクラブを隠す嫌がらせもあったし、ロッカールームに呼び出して“チヤホヤされていい気になっている”“ゴルフウエアが生意気”と先輩プロがねちねちと説教するというのが当たり前だった。練習ラウンドでは“たらたら歩いているんじゃないよ”と後輩ににらみを利かすベテランプロもいた。ところが宮里藍がプロになったころから雰囲気が変わり、昔のイジメ常習プロも今では同世代がいなくなり、ツアー会場では逆にちっちゃくなっている」
先輩プロの妬み嫉みがなくなったのも、若手の活躍を好アシストしているようだ。