“アマ枠”ならチャンスあり U18吉田輝星に東京五輪待望論
■清宮にもあった“アマ枠”での待望論
吉田は代表選手とのコミュニケーションにも余念がない。甲子園で決勝を戦った大阪桐蔭の柿木とは、代表合流後に初めて言葉を交わすと、短期間で同じ布団で寝るほど仲が良くなった。代表関係者は「藤原ら関西出身者にも物おじすることなく、自分から輪の中に飛び込んでいく。唯一の2年生である奥川(星稜)が失点した際、自ら近寄り『なにヒット打たれてるんだよ』と耳元で囁くなど後輩のことも気にかけている。順応性の高い子です」と言う。
そんな吉田は今、大学進学かプロ入りかで進路を決めかねている。
「これだけの実力と人気がある。今後は大学に進学し、2年後の東京五輪に『アマ枠』で出場して欲しいとの声がある」とは、大学球界関係者。
「五輪はオールプロで臨む方向だが、アマ枠を確保すべきとの意見が出ている。昨年、早大進学かプロかで悩んだ清宮(現日本ハム)に対しても五輪出場待望論があった。吉田はプロ入りしても実績的にメンバー入りは難しい。大学生なら、アマ枠が確保されれば出場チャンスは十分にある」
6日はキャッチボールなどで調整した吉田を巡る騒動は、大舞台を巻き込むかもしれない。