“アマ枠”ならチャンスあり U18吉田輝星に東京五輪待望論
「適応力、対応力が高いですね」
U18日本代表の吉田輝星(金足農)について、プロ関係者はこう言う。
先発した5日の韓国戦では、4番打者に甘く入った初球スライダーを完璧に捉えられ、左翼席に3ランを浴びた。
「簡単にストライクを取りにいってしまった」と本人が悔やんだように、たしかに不用意ではあったが、その後は内野安打1本に抑えた。
特徴的だったのはツーシームを駆使していたことだ。U18で使用される国際球は日本のものより縫い目が高く、滑りやすいといわれる。吉田は「速球に限りなく近い球がなかった。国際試合だとそういうボールが効くのかなと思って使った」と、その意図を説明。
「最速150キロのストレートとスライダー、スプリットが武器だが、これに130キロ台のツーシームが加われば、投球の幅が広がる。もともと持っていたツーシームは深い握りだったが、国際球は左右に変化しやすく、浅く握ることでコントロールを重視し、バットの芯を外した。指先は器用だし、慣れない環境に適応しようという貪欲さ、頭の良さを感じます」(あるセ球団コーチ)