北海道大地震で…森保監督A代表デビュー戦中止の深刻影響
「長らく日本代表を支えてきたベテラン、ロシアW杯で結果を残した中堅を選ばず、若手の欧州組とJリーグの有望株を中心にメンバーを選びましたが、森保監督は7日のチリ戦、11日のコスタリカ戦(大阪)で自身が広島監督時代にJリーグ優勝3回と結果を残したチーム戦術を<どこまで選手に理解させることができるか><どこまで南米の強豪チリを相手に実践することができるか>というテーマを持っていたはずです。その機会を失ってしまった」
森保監督は、日本サッカーの保守本流とはいえない3(DF)―4(MF)―2(シャドー)―1(トップ)の戦術をメインにしており、選手に浸透させるのに時間を要するといわれていた。
「3DFの左右は攻撃にも参加。MFの左右両サイドはスピーディーに仕掛け、1トップと2シャドーは有機的に動き合って攻撃を仕掛ける。1トップに2シャドーにボールが渡るまでは、ボールをしっかりつなぐビルドアップが要求されるし、機を見るに敏なクサビやサイドチェンジも求められる。1試合でも多くやりたい! これが指揮官の本音です」(六川氏)
中止は1試合だけと言うなかれ。森保監督にとっては、まさに痛恨の極みである――。