カンボジア代表監督就任で囁かれる 本田“二刀流”真の狙い
前代未聞の“二刀流”である。
サッカー元日本代表MFの本田圭佑(32)が12日、カンボジア代表のGMに就任したと発表。チーム編成や指揮などの全権を託され、実質的に監督の役割を果たすという。本田は今月6日に豪州リーグのメルボルン・ビクトリーへの移籍を発表したばかり。プノンペンで会見した本人は、現役選手と代表監督を兼任する異例の“二足のわらじ”に「こういう契約は世界のどこを見ても初めてだと思う。カンボジアサッカーのスタイルを確立し、魅力を世界にアピールしたい」と笑顔を見せたが、サッカー関係者は冷ややかだ。
「報酬はなしで、もらうのはカンボジアへの移動費のみ。国際Aマッチではベンチ入りして実質的に采配を振るというものの、それ以外は週1回か2回のビデオ電話でGMの役割を果たしていくという。それで果たして代表の強化ができるのか。できませんよ。本田はすでにカンボジアでサッカークラブの経営に乗りだしていて、自身の個人投資ファンドによる現地でのビジネス活動の足掛かりをつくっている。ドローンによる物流システムの構築がその一つだといわれていますが、今回の代表監督就任もそんなビジネスがメインとしか思えません」
カンボジアはW杯出場経験がなく、FIFAランキングは166位。GMだろうが、実質的監督だろうが、片手間での関わりでは限界がある。