J2町田を買収 サイバーエージェントがはじくソロバン勘定
IT大手のサイバーエージェントが、J2所属の町田を買収する。28日の公式ホームページで「(経営権取得への)検討は事実」とアナウンス。「今年中に10億円を投入。クラブ保有株の過半数を取得する」(J関係者)ともっぱらだ。
サイバーエージェントは2006、07年と東京Vに出資して日テレに次ぐ大株主となり、サッカー好きの藤田晋社長は東京Vの副社長を兼務していた。
撤退した後は無料視聴のインターネットテレビ局「AbemaTV」を立ち上げて大相撲やプロ野球、サッカーなどを配信している。連結売上高3700億円。営業利益300億円。J2町田への10億円出資なんて屁のカッパなのである。
「J1神戸を運営する楽天・三木谷会長がバルセロナの胸スポンサーになり、続いて元スペイン代表MFイニエスタを引き入れて日本スポーツ界を活性化した。藤田社長の盟友である三木谷会長が西で地盤を固める中、その<東日本バージョン>をやろうとしている」と話す某サッカー関係者がさらに続ける。
「サイバーエージェントは現在、子会社のCygamesがセリエAのユベントス、J1鳥栖のスポンサーに付き、鳥栖に元スペイン代表FWトーレスが加入して大きな話題を集めた。サッカーを軸に事業を拡大してブランドイメージを上げることは、藤田社長にとって既定路線なのです」