巨人ドラ1吉田から根尾へ “原独裁体制”は就任前から始まる
二軍監督の後任には、OBの篠塚和典氏(61)が筆頭候補に挙がっているという。2度の原政権下でいずれもコーチを務め、原監督が指揮を執った09年WBCで、打撃コーチとして日本の連覇に貢献。バリバリの「原派」の盟友である。
■派閥じゃないスカウト部長も…
岡崎郁スカウト部長(57)も窮地に立たされている。
「11年に勃発した当時の球団代表による清武の乱は、ヘッドコーチにOBの江川卓を招聘しようとした渡辺球団会長に対し、すでに同ポストに岡崎コーチの留任が内定していたことから、清武さんが渡辺会長を『コンプライアンス違反』などと批判したのが発端。江川案のアイデアは原監督が出したものだった。清武さんが『岡崎君を守るためだった』と盛んに発言したことで岡崎コーチは“清武派”のイメージが定着。原さんが復帰するこのタイミングで、こちらも原さんと関係が良くない鹿取GMと岡崎スカウト部長がチームを追われるともっぱらです」(前出のチーム関係者)
原次期監督は1次政権時に当時の三山秀昭球団代表と対立し、わずか2年で辞任に追い込まれている。2次政権では清武球団代表とぶつかり、「清武の乱」という前代未聞の内紛を引き起こした。3度目の就任は、由伸辞任という緊急事態に、球団側が就任を頼み込んだ経緯があるだけに、これまで以上に原次期監督が好き勝手にやることが予想される。
巨人はまた同じ轍を踏むのか――。