2度のV3支えた山口引退で 巨人がFAで狙う“強い選手”の名前
巨人の山口鉄也(34)が5日、都内で会見を開き、現役引退を表明した。近年は左肩痛に悩まされ、「やり切った気持ちでいっぱい」と吹っ切れた表情で話した。
2005年に育成ドラフトで入団すると、08年からプロ野球記録となる9年連続60試合登板の日本記録を樹立した。左の絶対的セットアッパーとして原辰徳監督(60)の第2次政権を支え、2度のリーグ3連覇に大きく貢献。指揮官に「レジェンド」や「陰のMVP」とあがめられた。通算642試合に登板したが、今季は一軍登板ゼロ。「9月ごろにファームの試合でまた左肩を痛めてしまって、球団といろいろ話をした結果、体の方も限界が見えてきたので決断した」と説明した。
今季限りでの辞任を表明した高橋由伸監督(43)に代わり、来季から3度目の就任が決定的となっている原前監督は「野球は投手」が持論である。
今季の巨人は救援陣が崩壊し、先発も1年間ローテを守ったのは菅野のみ。かつて自身を支えてくれた鉄腕の引退で、投手力の強化、山口鉄の後釜発掘の重要性を再認識したに違いない。そうなると、真っ先に行うのは「補強」である。