大谷「ア新人王」の陰にイチローの助言と自己チュー貫徹
「親しい人には開幕前からメジャー挑戦の意思を打ち明けていたし、シーズン中、栗山監督が何度か監督室に呼んで意思を確認したときも一貫してメジャーに行くと言っていたそうです。大谷の右足の故障とチームの低迷は無関係ではなかったものの、もう1年残り、世話になった球団に恩返しをするといった発想はまったくなかったと聞いています」とは日本ハムOBだ。
■新監督は追い風に
さて、そんな大谷は来季、どんなシーズンを送ることになるのか。
オースマス新監督はオフにトミー・ジョン手術を受けた大谷の復帰時期について、「(レギュラー)シーズン(開幕からの)3分の1のどこかで」と、5月下旬になるとの見通しを明かしている。
新指揮官のもくろみ通り、大谷が仮に来季の開幕から3分の1(54試合)を欠場すれば、残りは108試合。シーズン終盤にはスローイングプログラムなども加わり、投手として本格的なリハビリが始まる。
エプラーGMは「最終的に目指す二刀流に支障があってはならない」と、再来年の投手復帰を優先する方針を打ち出していて、マイナー戦で調整登板する可能性もある。DHの使えないナ・リーグ本拠地のインターリーグ10試合は代打で起用されるとしても、来季の出場はおそらく100試合に満たない。