後輩の後塵拝しメジャー挑戦する菊池雄星の悩みを想像する
ついに菊池雄星がメジャーへ行く。彼の人知れぬ悩みを想像する。
「いや、意識してないって言えば嘘になりますよ。甲子園もボクのほうが先です。ベスト4と準優勝ですから、こっちのほうが上です。高校卒業でメジャーに挑戦したいって言ったのもボクのほうが先です。前例がなかったからNPBに入ったのもボクのほうが先です。
でも、後からドドドドドドドドって、すごい勢いで追い越して行っちゃったんです。翔平が!
まばたき1回するかしないか、もう、あっという間に、ぶわ~~~って風みたいに追い越して行っちゃったんです。
いや、翔平いいやつです。礼儀正しいし、会えば、雄星先輩ッ!て駆け寄って最敬礼しますし、非の打ちどころがないです。人一倍努力するし、ストイックだし、自分で考えて自分で決めるし、すごいです。でも、ボクもやってます。比べるわけじゃないですけど、比べてますか?
ボクはちょっと考えすぎる傾向があって、うまくいかないで二軍暮らしもありましたし、そゆときコーチにスルメ取ってこい、とか言われても、はいっ! って走って取ってきましたし、それで、なんか暗いイメージが付きましたけど、初勝利だって嫁さんだって先です。