後輩の後塵拝しメジャー挑戦する菊池雄星の悩みを想像する
いや、翔平すごいです。165キロ投げるんですから。でも、ボクだって左で158キロ投げるんです。この7キロの差が、縮まらないんです……。
いや、翔平すごいです。バッターでホームラン22本打つんですから。ボクはホームラン1本も打ったことありません。この差が縮まらないんです……。
いや、翔平すごいです。野球だけじゃなくて、どんなスポーツやっても超一流アスリートになれるっていうぐらいですから。ボクは野球しかできないんです。でも野球選手ですからいいと思うんです。
でも、でも、時間はかかるが雄星はすごくなるって、花巻東の監督も言ってくれます。だから、メジャー行きます。どこに決まるか分かりませんが、球場の正面で『ハイ、マイネームイズ、ユウセイ、キク~チ』ってニッコリ笑う感じじゃないです。この差が、どうしても縮まらないです。でも(グスン)ボクはやります。行ってきます!」
と立ち上がりざま、両手でパタパタと全身を払う。
「後塵を払ってるんです、あはは」
がんばれ雄星!