退職金と合わせ5000万円とも 貴乃花への功労金は妥当か?
「功労金」より「手切れ金」という呼び方がふさわしいかもしれない。
11日、相撲協会の評議員会が行われ、10月に退職した元貴乃花(46)に退職金に加えて功労金を支給することを決定した。
詳細は公表されなかったものの、退職金と合わせて貴乃花が手にする金額は4000万円とも5000万円ともいわれている。11月29日の理事会も含めて功労金の支払いに異論は出なかったとはいえ、協会が喜んで払うかといえば話は別だ。
功労金とは読んで字のごとく。規定でも「特に協会に功労のあった者」が対象とされている。現役時代の貴乃花は優勝22回の実績や「若貴ブーム」で大相撲を盛り上げた功績もあり、2003年に引退したときは1億3000万円の特別功労金を手にした。
が、親方時代の貴乃花は組織に貢献するどころか、その逆。昨年の日馬富士暴行事件に端を発する一連の騒動では、理事としての務めを果たさなかったばかりか、組織を混乱に陥れた。協会は貴乃花の言動によってカネも労力も山ほど使ったそうで、「退職金はともかく、功労金という意味ではむしろマイナス」という声も親方衆の間からは上がっていたほどだ。