退職金と合わせ5000万円とも 貴乃花への功労金は妥当か?

公開日: 更新日:

 その揚げ句に部屋を閉め、置き去りにした弟子が暴行事件まで起こしたのだから「功労金」どころか「損害賠償」を請求したいのがホンネだろう。

 そんな貴乃花は去る10日、テレビ局のインタビューで貴ノ岩の暴力事件に言及。「(千賀ノ浦親方=元小結隆三杉は)優しい方だから抑えが利かなかったのかな」と弟子を引き取ってもらった恩人に責任をなすりつけたばかりか、貴ノ岩に関して「言語道断」「10年は会わない」などとコメント。「日本にいるにしてもモンゴルに帰るにしても、生計を立てるためには大変な思いをする」とも言った。

 付け人をぶん殴った貴ノ岩は、確かに「言語道断」だ。しかし、結果として、貴ノ岩をモンゴルに帰れないようにしたのはどこのだれか。日馬富士暴行事件以降、あれだけ忌み嫌っていた暴力が、実は当の旧貴乃花部屋で蔓延していた。貴乃花はつまり、貴ノ岩を執行部批判の駒に利用していたことになる。貴ノ岩に限らず旧貴乃花部屋の連中の気持ちが貴乃花から離反していたのは、そんな事情を理解していたからだ。

 そこへもってきてオレに責任はない、悪いのはおまえたちみたいな言い方をされたら、怒りの火に油をぶっかけるようなもの。貴ノ岩や3月の貴公俊のように、またぞろ爆発するのが出てきても不思議ではない。

 そんな貴乃花に功労金は“盗人に追い銭”という気もしてくるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い