退職金と合わせ5000万円とも 貴乃花への功労金は妥当か?
その揚げ句に部屋を閉め、置き去りにした弟子が暴行事件まで起こしたのだから「功労金」どころか「損害賠償」を請求したいのがホンネだろう。
そんな貴乃花は去る10日、テレビ局のインタビューで貴ノ岩の暴力事件に言及。「(千賀ノ浦親方=元小結隆三杉は)優しい方だから抑えが利かなかったのかな」と弟子を引き取ってもらった恩人に責任をなすりつけたばかりか、貴ノ岩に関して「言語道断」「10年は会わない」などとコメント。「日本にいるにしてもモンゴルに帰るにしても、生計を立てるためには大変な思いをする」とも言った。
付け人をぶん殴った貴ノ岩は、確かに「言語道断」だ。しかし、結果として、貴ノ岩をモンゴルに帰れないようにしたのはどこのだれか。日馬富士暴行事件以降、あれだけ忌み嫌っていた暴力が、実は当の旧貴乃花部屋で蔓延していた。貴乃花はつまり、貴ノ岩を執行部批判の駒に利用していたことになる。貴ノ岩に限らず旧貴乃花部屋の連中の気持ちが貴乃花から離反していたのは、そんな事情を理解していたからだ。
そこへもってきてオレに責任はない、悪いのはおまえたちみたいな言い方をされたら、怒りの火に油をぶっかけるようなもの。貴ノ岩や3月の貴公俊のように、またぞろ爆発するのが出てきても不思議ではない。
そんな貴乃花に功労金は“盗人に追い銭”という気もしてくるのだ。