争奪戦から撤退濃厚…それでもエ軍は雄星でソロバンはじく
来季、「投手大谷」を欠くエンゼルスの補強が着々と進んでいる。
日本時間21日には、アスレチックスからFAになっていた右腕トレーバー・ケーヒル(30)と1年契約で合意。今オフはすでに元メッツのエース右腕マット・ハービー(29=レッズからFA)を獲得しており、これで来季の先発ローテーション5人が決定した。
実績ある先発右腕2人を獲得したことで、一時は関心を寄せていた菊池雄星(27)取りから撤退するのは濃厚だが、エンゼルスはその菊池でソロバンをはじいているという。
くしくも菊池獲得に動いているのは、同じア・リーグ西地区であるマリナーズ、レンジャーズの2球団。両球団のGMとも菊池獲得を「今オフの最優先事項」と話し、争奪戦も辞さない構えだ。
エンゼルスはこの2球団の動向から、同じ花巻東出身で、来季は打者に専念する大谷翔平(24)との直接対決に注目が集まるとみているのだ。
菊池がマ軍かレ軍に入団すれば、地元ファンのみならず、日本からの集客も見込める。来季の大谷は登板せず、二刀流を封印するだけに、ファンに与えるインパクトは小さくなる。そこで、エ軍は日本人対決を集客の目玉のひとつに当てにしてるようなのだ。
花巻東対決が話題になるかどうかはともかく、大谷が苦手(打率2割2分2厘)とする左腕の菊池をどう攻略するかは見ものではある。