5年ぶり全日本で2位 高橋大輔復活で“コーチ勢力図”に異変
万雷の拍手に包まれた。
24日の全日本フィギュアで2位となった高橋大輔(32)。冒頭の4回転トーループが3回転になるなど、ミスが出たものの、5年ぶりとなる舞台で表彰台に上がった。
「まさかの2位」と振り返った高橋は、ソチ五輪後の2014年に現役引退を発表。4年経った今年7月に現役復帰し、わずか5カ月で結果を出した。今後については「どうなるか分からないけど、人前で滑り続けたいという気持ちは強くなったので、準備はしたい」と話した。
男子は現在、ソチと平昌で五輪連覇を果たした羽生結弦(24)がトップに君臨する。実力もさることながら人気も絶大で、欠場すれば客入りに影響が出る。今回の全日本は昨年に続き、右足首の故障で2年連続で欠場。再び“ドル箱”不在の危機と思われたが、チケットは当日券なしの完売。高橋の復帰戦となった10月の近畿選手権も即完売だった。
■リンク外でも熾烈な戦い
根強い人気を誇る高橋の復帰はコーチの勢力図にも変化を及ぼしているという。高橋の拠点は所属する関西大学カイザーズフィギュアスケートリンク(KFSC)。関大アイススケート部の練習場でもあり、現在、3組が使用している。