燕バレ大幅昇給で契約更新 助っ人操縦は単年契約がベスト
うまく“操縦”しているといっていい。
ヤクルトのバレンティンが去る25日、100万ドル増の400万ドル(約4.4億円)プラス出来高の単年契約で更新した。
今季、38本塁打、131打点で打点王を獲得したバレは、在籍8年で30本塁打以上が7度。打撃は文句ナシも、ときに守備、走塁の緩慢プレーで足を引っ張ることもある。
とはいえ、ヤクルトはでき得る限り、バレにユニホームを着続けてもらいたいと考えている。順調にいけば2020年シーズンから日本人選手扱いになるし、ファンの注目度も高い。
ヤクルトもバレをコントロールするための知恵を絞っている。かつては4年契約を結んだこともあったが、近年は1年ごとに契約を更新し、出来高には「マイナス条項」も含まれる。暴言などの退場処分で出場停止や制裁金を科されるケースが目立ったため、その場合は球団独自の罰金を科すのだ。以前は守備率や併殺数を出来高に加えていた。
16年オフには構想外になりかけたこともある。紆余曲折がありながら、あえて大型契約で囲い込みをしなくとも、バレ自身もヤクルトに愛着を感じ、長期にわたって活躍していることは事実だ。