同期にもムキ出し 日ハム吉田“対抗心公言”に思わぬ効果が
「7割くらいの力で投げた。フォームは完璧ではなく、デキは50%くらいでしたが、あれくらい投げられたらいいかなと思います」
21日、日本ハム1位の吉田輝星(金足農)が自主トレ2度目のブルペン入り。ストレートを主体に、カーブ、スライダーを交えて44球。受け手の松本ブルペン捕手は「指にかかっていた球は140キロ中盤は出ていた」と話すなど、順調にステップアップしているようだ。
そんな吉田について、隣で一緒に投球練習をした5位の柿木蓮(大阪桐蔭)は、「争わないといけない相手。1つしか枠がないなら取りにいくしかない」と対抗心を燃やすと、「(普段から)あいつは『負けない』『一軍に行ってやる』と言ってますけど、そこは無視してます(笑い)。結構、うるさいですよ。頻繁に言うんで」と、笑いを交えて2人のやりとりを明かした。
吉田にとって柿木は、昨夏の甲子園決勝で敗れた相手とはいえ、今はチームメートだ。同じ投手なので確かにライバルではあるが、キャンプ前からしょっちゅう負けん気をあらわにする。吉田は初ブルペンを終えた後にも、「キャンプでも勝負になる。いい成績を挙げた方が一軍で投げられる。自分が先に投げたい」とキッパリ。さらに「最終的には何十年も語り継がれる選手になりたい」と夢を語ったこともある。