日ハム吉田やはり強心臓 注目初ブルペンもマイペース貫く
昨夏の甲子園決勝で投げ合った2人がブルペンで“競演”した。
18日、日本ハム1位の吉田輝星(金足農)がプロ入り初のブルペン入り。5位の柿木蓮(大阪桐蔭)と並び、立ち投げでカーブ3球を交えて計23球を投じた。
入寮前に投げて以来、2~3週間ぶりという投球練習に、吉村GMや木田投手チーフコーチら複数のスタッフ、22社55人の報道陣も含めて大人数の視線が集中した。アマ時代、こんな状況でブルペン入りしたことはなかっただろう。隣の柿木が数球投げた後、緊張からか受け手のブルペン捕手に変化球から直球への球種変更を告げ忘れ、危うくぶつけそうになったのをヨソに、吉田はマイペースを貫き、メンタルの強さをのぞかせた。
「6割くらいの力で投げた。感覚が悪かった。50点くらい」
とした吉田だったが、得意のスライダーは「いきなり投げるとストレートのフォームが悪くなるリスクが高いと思った」とあえて封印。周囲の熱気に対しても、「やることを決めていた。周りを見るより、球とかフォームを確認して投げられた」と振り返った。初ブルペンということもあり、「いい球を投げる投げないではなく、軽く投げてもいい球がいくかもしれないし、ブルペンの傾斜に慣れないかもしれないと思っていたので、その上でいい投げ方ができるか見ようと思っていた。投げ方はいい方だった。下半身の粘りが出せれば、本来の球がいくと思う」と話した。