右手首手術3カ月離脱 日ハム清宮“硝子の肉体”返上への劇薬
それにしても清宮はケガや病気が多い。昨年1月の右手親指骨挫傷に始まり、胃腸炎、限局性腹膜炎、右肘痛、右手首痛、そして今回の骨折だ。常にケガや病気に足を引っ張られる状況が続いている。さる日本ハムOBは「肉体強化はもちろん、劇薬も必要でしょう」と、こう続ける。
「清宮は『球界の宝』。人気、注目度もあって周囲のサポートも手厚い。期待値だけで侍ジャパンの強化試合のメンバーにも選ばれる。かなり恵まれている。とはいえ、今のままでは恵まれた環境に甘えているだけ、と見られる。栗山監督があえてハッパをかけ続けたのは、心身のタフさを身につけてほしいという意図があるから。清宮にはむしろ、厳しく突き放すくらいの姿勢で接した方がいい。清宮は『我関せず』の性格といいます。それくらいでヘコたれるとは思いません。人間のタイプは違えど、中田にしても、入団当初は素行に関してかなり厳しく言われていたからこそ、チームの顔になるくらいの選手に育ったのです」
清宮と同じ左の長距離砲であるDeNA・筒香の例もある。球界OBが言う。
「筒香は4年目までケガなどもあって伸び悩んだ。殻を破り切れない状態に業を煮やした当時の中畑監督は、『荒療治が必要』と13年の秋季キャンプは一軍帯同させず、強制的に二軍行きを命じた。そこで、筒香が恩師と仰ぐ当時の大村コーチと二人三脚で飛躍の土台をつくり、5年目に打率・300、22本塁打、77打点の成績を挙げた。規定打席にも到達し、翌年から4番に定着しました」
清宮も、「ケガを克服するため、今季は無期限二軍」など、劇薬を注入するべきではないか。