阪神鳥谷 サヨナラ勝ちに貢献も「年俸4億円なら当然」の声
両軍の投手陣が踏ん張り、開幕戦から延長戦に突入した29日の阪神―ヤクルト。勝負を“決めた”のはベテランの一打だった。
1―1で迎えた延長十一回、阪神先頭打者の代打鳥谷は、フルカウントから真ん中のストレートを強振。右中間フェンス直撃の三塁打に、矢野監督はサヨナラ勝ちでもしたかのようにベンチから飛び出しガッツポーズ。1死後、5番手石山のワイルドピッチで代走の江越がホームを踏んだ。
鳥谷はお立ち台で「ホームランで決められたらカッコ良かったですが、三塁打の後に代走も出されたし少し恥ずかしいです」と言って照れた。
開幕戦をモノにした矢野新監督は「(鳥谷に)何回も(代打の)準備をさせて、準備疲れしてるんちゃうか?と聞いたら笑ってたよ。気持ちを感じた一打で、ベンチの前まで出てしまいました」と笑顔を見せた。
16年目を迎えた37歳のベテランは今季、「遊撃で勝負させて欲しい」と矢野監督に直訴したが、新人の木浪(Honda)がオープン戦で12球団最多の22安打(打率・373)と大活躍。開幕スタメンを奪われ、この日はベンチスタートとなった。