暴行事件発覚直後の澤村をあえて…G原監督投入のウラ事情
これまでの救援防御率は、リーグワースト2位の3.96。この日抹消された野上の代わりに、桜井とともに補充された形で、猫の手も借りたい台所事情がある。
リリーフ陣ばかりがやり玉に挙げられるが、実は先発陣も急降下している。前日15日の阪神戦で衝撃の10失点を喫した菅野が試合前に「ここのところ先発陣が踏ん張れていない」と指摘していたように、ここ6試合で5人の先発が5、5、3、3、1、10失点とピリッとしない。チーム防御率も3.63でリーグ3位と悪化傾向。6月から始まる交流戦を機に、先発ローテ再編の可能性が浮上している。
「事件を起こしてチーム内で“総スカン”を食らっている澤村を、原監督はあえて『カンフル剤』として投入する。最後のチャンスをもらい、意気に感じた澤村の“火事場のばか力”に期待しながら、トレード要員として他球団にアピールさせる意味合いもありそうです。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。反省している姿を見せることで、一時凍結されていたトレード話がまとまるかもしれません」(チーム関係者)
絶対エースの菅野が2戦連続炎上という緊急事態。投手陣全体が浮足立つ中、劇薬・澤村の投入は、まさに賭けである。