相次ぐFW負傷で西川潤に高まる期待 U20W杯決勝Tで覚醒か
グループリーグB組1位での16強入りが懸かった29日のU-20(20歳以下)W杯イタリア戦。影山雅永監督が満を持して2トップの一角に送り出したのが17歳のレフティーFW西川潤だ。MF中村俊輔(磐田)を輩出した桐光学園の現役高校3年生。入団内定先のセレッソ大阪ですでにJ1デビューを飾った逸材だ。2024年パリ五輪のエースとも目される新星FWは「守備をしっかりやりながら攻撃の質を出したい」と意気込み、今大会初先発のピッチに立った。
昨秋のAFC・U-16選手権(マレーシア)MVPに輝いた西川は、今回のU-20W杯は飛び級招集となる。4月13日の札幌戦でJ1初出場。U-23(23歳以下)代表でもプレーすることがある。桐光学園では主将を務めており、1人で4~5チームを掛け持ちしている。
同じ学年のMF久保建英(FC東京)やFW斉藤光毅(横浜FC)はプロ生活最優先の環境を選んでいるが、西川は「高校をきちんと卒業したい」という意向が強く、目まぐるしい環境の変化にあえて飛び込んだのだ。
「自チームではキャプテンですけど、セレッソでは一番下なので雑用をすることもある。それぞれの環境で立場は変わりますけど、自分をブラさずにやることを意識してます」と本人は言う。