女子100m平・青木玲緒樹 世界選手権のメダルに“食欲の壁”
世界選手権(7月=韓国・光州)代表の追加選考会を兼ねた競泳のジャパンオープン(東京・辰巳)が、30日に開幕。
女子平泳ぎ100メートル決勝は、青木玲緒樹(24)が1分6秒44で優勝。日本水連が定めた派遣標準記録Ⅱ(1分6秒48)を突破して代表切符を勝ち取った。
女子平泳ぎを牽引する存在で、20年東京五輪でのメダル取りを期待されるひとり。4月の日本選手権では代表入りを確実視されながら、100、200メートルとも派遣記録に届かず、涙をのんだ。それだけに青木は「ここできちんと代表権を獲得できて自信になりました」と笑顔を見せた。
青木を中学時代から指導する日本水連の平井伯昌競泳委員長によれば、重圧に弱く、大舞台を前にすると食事が喉を通らなくなることもあるとか。今年の日本選手権でも極度のプレッシャーから、体重は2キロも減ったという。
体脂肪を必要とするスイマーにとって、体重減は致命的だ。世界選手権、五輪での成否はベスト体重を維持するための食欲が重要となる。