ケプカが114年ぶりの全米OP3連覇へジワリとスコア伸ばす
【全米オープン】2日目
2アンダー16位タイ発進のB・ケプカ(29)が69で回り通算4アンダーでホールアウト。今大会の3連覇が狙える位置まで上がってきた。過去に3連覇を達成した選手は114年前のウィリー・アンダーソン(スコットランド)ただ一人。メジャー直近8試合で4勝という、メジャーの勝ち方を知っている世界ランクトップは先月の全米プロも、2007年のウッズ以来となる12年ぶりの連覇を達成している。
ケプカといえば300ヤードを超えるドライバー飛距離が武器だが、メジャーに強いのは大会へ向けてコンディションを最高の状態にもってくる「ピーキング」にあるといわれている。例えば、先週のカナディアンOPは50位と振るわず、体調不良が懸念された。一方では「今大会に向けての調整」ともっぱらだった。
全米プロ前週のバイロンネルソン選手権は4位だったが、ウッズに1打差の2位タイに終わったマスターズ前は、1カ月間試合に出場せず減量に励んでいた。昨年と一昨年の全米オープン前週に出場した大会も30位、37位と影が薄かった。メジャーの前は試合に勝つことより課題の修正に取り組んでいる印象さえ受ける。
「パットは入らないがグリーンは読めている。首位に立ちたかったがローズが素晴らしいゴルフをしている。ローズとは3打差。4、5打離されたら終わりだ」というケプカ。爆発的なスコアが出るコースではないので、偉業達成のカギは3日目だ。