エース候補が序盤4失点…西武の打線頼みはいつまで続く?
「修正しきれなかった。あとボール1個分は厳しいコースに投げる練習をしないと……」
試合後、西武先発の今井(21)が肩を落とした。
15日のロッテ戦で先発するも、初回に安打と死球でいきなり1失点。それでも直後に4点の大量援護をもらい、後は打線の奮起に応えるだけ……のはずだった。
二回、犠飛で1点を失うと、ヒットと四球で初回に続く満塁のピンチ。ここで清田への初球が暴投になり、走者2人がかえってあっさりと同点にされてしまった。
今井はその後を2安打に抑えるも、6回4失点。救援が打たれ、西武は後半戦黒星スタートとなった。
今季は先発の一員として5勝7敗、防御率4.12。高卒3年目で十分よくやっていると言いたいものの、問題は失点の仕方だ。今井は立ち上がりが悪く、序盤に失点するパターンが多い。この日も辻監督に「自滅だよ」と呆れられた、制球の悪さがその原因だ。与四球はリーグトップの48個。暴投6は同2位タイだ。
無駄な走者を出してから、カウントを悪くして甘いコースを打たれる。あるいは逆球がストライクゾーンに入るなど、失点パターンは大体同じ。「ボール1個分は厳しいコース」という以前の問題なのだ。