楽天新人・弓削連勝“軟投派ランディ・ジョンソン”の真骨頂
球界屈指の強打線を手玉に取った。
楽天の社会人ルーキー、弓削隼人(25)が6日、西武戦に先発。序盤からテンポのいい投球で凡打の山を築き、7回を4安打無失点に抑えた。プロ初勝利を完封で飾った7月30日の日本ハム戦から16回連続無失点で2勝目。防御率は0.44だ。
佐野日大(栃木)、日大、SUBARUを経て昨年のドラフト4位で入団。193センチの長身左腕で、ついたあだ名は「和製ランディ・ジョンソン」。直球はMAXで149キロ。最速164キロの本家には及ばないものの、楽天の森山投手コーチが言う。
「大型左腕は制球に難がある投手が少なくないけど、弓削は身長の割にコントロールがいい。直球が遅い? 直球で勝負する投手じゃないからね。カットボール、スライダー、フォーク、チェンジアップをストライクゾーンの中で動かしている。ゾーンには入ってくるから、打者はどうしても手を出したくなるんだろうね」
ヒーローインタビューでは、「連打を打たれないように心掛けた。打たれた次の打者を抑えられてよかった」と話した弓削。混パを勝ち抜く勢いを、チームにつけられるか。