ハム栗山監督 続投で勝利より求められる若手育成の“成果”
「応援してくれるファンに、勝って喜んでもらうことだけ考えてやる」
2日、オーナー報告の席上、1年の契約延長に合意した日本ハムの栗山英樹監督(58)がこう言った。
日本一になった2016年以降、5位、3位、5位と振るわない。球団史上最長となる9年目の来季こそ優勝を目指すというのだが、「球団が栗山監督を評価しているのは、勝利以上に若手育成の部分。23年開場の新球場元年に向け、チームは転換期を迎えているのです」と、日本ハムOBがこう続ける。
「日ハムはドラフトと育成が2本柱。素質ある若手を積極的に実戦で使って一本立ちさせ、絶えずチームの新陳代謝を図る。そうやってコンスタントに結果を出し続けてきた。ここ数年、低迷しているのは、チャンスを与えているにもかかわらず、若手が伸び悩んでいるから。ハッキリ言えば、ドラフトの失敗ですよ。
けれども、昨年あたりから素質ある高校生を多めに獲得して、若手育成に舵を切った。今年のドラフトも4年後の新球場で主力に成長するような選手を中心に指名する方針だと聞きました。球団が栗山監督に期待しているのは、若手に積極的にチャンスを与える部分なのです」