「小柄なワークホース」J・グレイが8強入りに立ちはだかる
ジョニー・グレイ(ロック・25歳)
まさにFWの屋台骨である。
身長2メートル超の長身選手が務めるロックにしては199センチとやや小柄だが、ラインアウトでの安定したキャッチングと相手フォワードの突進を食い止める激しいタックルは「馬車馬のような働きぶり」と評される。
代表デビューは2013年秋のスプリングボクス(南アフリカ)戦。同じロックで兄のリッチー(30)に代わって後半から起用されて初キャップを獲得し、翌14年のアルゼンチンとのテストマッチで定位置を確保した。体を張った献身的なディフェンスはグレガー・タウンゼントHC(ヘッドコーチ)から高く評価され、18年には同国のFWで初めて通算100回のタックル成功数をマークした。
■ラインアウトの安定、激しいタックル、豊富な運動量
「スコットランドのバックスが生きるのは、グレイの存在が大きい。スクラム、ラインアウトから、バックスへの球出しが安定しているのは、グレイの堅実なプレーによるところが大きいからです。タックルだけでなく、オフェンス面でも突破口を切り開くなど、攻撃の起点になることもある。スコットランド戦ではレイドローを中心としたバックスだけでなく、グレイの存在も日本に立ちはだかるでしょう」(元日本代表ロックの大八木淳史氏)