カウンターアタックは脅威 日本の“最要注意”は世界最高FB
スチュアート・ホッグ(FB・27歳)
スコットランドの最後の砦である。
ナショナルチームはU―17を皮切りにU―18、U―20と順調にステップアップ。2012年の6カ国対抗ラグビーのウェールズ戦で初キャップを獲得した時は19歳だった。ここまで代表キャップは71を数え、代表通算110得点、グレガー・タウンゼントHC(ヘッドコーチ)が掲げる展開ラグビーの具現者の一人だ。6カ国対抗では16年、17年と2年連続でMVPに相当する「プレーヤー・オブ・ザ・チャンピオンシップ」に選ばれている「世界最高峰のフルバック(FB)」である。
11年、15年W杯日本代表のスクラムハーフ(SH)日和佐篤氏(32=神戸製鋼)は「自分が思うに今のスコットランドで最高のプレーヤーです」とこう続ける。
「俊足で、ハイボールに強い。味方を生かすために、相手を引き付けてから出すパスもうまく、全てのスキルが高い選手です。日本にとっては最要注意人物と言ってもいいでしょう」
日和佐氏は前回15年イングランド大会のスコットランド戦にも出場。ホッグとグラウンドで同じ時間を共有しており「一番の武器はカウンターアタックです。ステップのキレがよく、日本にとって脅威になると思います」と、自身の経験から徹底マークが必要と助言した。
類いまれな才能は単に天から授かっただけではなさそうだ。ホッグの研究熱心な姿勢は、スコットランド代表選手の中でも、1、2位を争う。