コースも二転三転で選手困惑 IOC幹部は「マラソン無知」か
どうでもいいことなのかもしれない。
開幕の9カ月前になって札幌移転が決まった東京五輪のマラソンと競歩。未定だったマラソンのコースがぼんやりと見えてきた。
関係者の話では、大通公園を発着点とする周回コースとする案を軸に検討に入ったという。札幌市の中心部を周回することで、コスト削減や警備の効率化などが狙いのようだ。
組織委員会は12月3日に始まる国際オリンピック委員会(IOC)の理事会までに発着点を含むコースや日程を固めるための作業を急いでいるのだが、この時期になって突然、競技会場が札幌に移り、コースはまだ正式決定していない。これで「アスリート・ファースト」とはよく言ったものだ。
そもそもこんな事態になったのは、IOC幹部がマラソンや競歩について知識がないからだと見る向きもある。
IOCのバッハ会長(65)は、旧西ドイツ出身の元フェンシング選手。モントリオール五輪ではフルーレ団体で金メダルを獲得したが、ロードレースの経験はない。