U-22コロンビアに0-2完敗…森保五輪Jは“ないない尽くし”
0ー2というスコア以上に無残な敗戦だった。
試合後、ロッカールームで森保監督は「東京五輪で金メダル獲得という目標は私だけのものななのか?」「チームで共有している目標ではないのか?」と声を荒げたという。日頃から〈温厚過ぎる〉とヤユされる森保監督が怒りを露にするとは……。これはもうひとつの事件と言ってもいいだろうが、確かに試合を振り返ると指揮官がイライラするのもムリはない。
現地で取材した元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が「問題山積、前途多難という言葉だけでは済まないほどの多くの課題が噴出しました」とこう続ける。
「左サイドMF久保も右サイドMF堂安も個人での突破力、キープ力など特筆すべきプレーも少なくありませんでした。しかしながら久保と左ウイングバック、堂安と右ウイングバックの選手が連係を図りながら相手を崩すようなシーンは見られず、守備をキッチリこなしながら攻撃にスイッチを入れる役目を担うボランチ2人(中山と田中)も低調なパフォーマンスに終始しました。この2人に限らず、どの局面に置いても選手同士の距離感が悪くて良好なコンビプレーは皆無に等しく、攻守の連係もまったく取れていなかった。コロンビアの選手たちは、高い位置から日本選手にプレスをかけて常に2、3人でボール保持者を囲い込み、ボールを奪取した瞬間に鋭いシュートカウンターを仕掛けるーーと日本代表が〈やろうとしているサッカー〉をまんまとやられた。何から手を付ければいいのか? 指揮官は今、大きな苦悩と戦っているでしょう」