山下泰裕氏IOC委員就任へ 薬物問題ロシアとの板ばさみ懸念
果たして存在感を発揮できるのか。
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(62)が国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長から新しいIOC委員に推薦された。
日本柔道界からの選出は、日本人初のIOC委員となった大日本体育協会(現日本スポーツ協会)創設者の嘉納治五郎氏以来。来年1月の総会で正式決定すれば、日本人の現職IOC委員は国際体操連盟の渡辺守成会長(60)と合わせて2人となる。
推薦といえば聞こえはいいが、JOCは“竹田の穴”を埋めるために水面下で働きかけを行ってきた。今年3月、竹田恒和JOC前会長が東京五輪招致に関する贈賄疑惑でフランス司法当局の捜査対象となり、任期途中にIOC委員を辞任。五輪開催国として負のイメージを払拭すべく、JOCがIOCへ山下氏の選出を強くプッシュしていたという。