山口俊を地元ファン歓迎も…ブ軍観客増にプラス材料なし
ブルージェイズに入団した山口俊(32=前巨人)が、早くも地元ファンの歓迎を受けた。18日(日本時間19日)のファン感謝祭で、写真撮影やサイン会の際には長蛇の列ができた。
山口は、15日の入団会見で本拠地トロントの印象について「気温は寒いけど、人は温かい」と話し、新天地での生活が待ちきれない様子だったが、開幕後には好印象を覆されるかもしれない。
ブルージェイズの昨季の観客動員数は30球団中21位の約175万人。開幕から低迷してア東地区4位とふるわなかったこともあり、一昨年の約232万人から大幅にダウンした。
このオフは山口の他、昨季ナ・リーグの最優秀防御率左腕で韓国出身の柳賢振らを補強。弱点だった投手陣をテコ入れした。それでもチーム成績にかかわらず、客足の伸びは改善されそうにない。
地元ファンの関心はブルージェイズよりも、同じトロントを本拠地にする米プロバスケットボールNBAラプターズに移っているからだ。ラプターズは昨季(18―19年シーズン)、カナダのチームでは史上初めてNBAファイナルを制覇。ブ軍とは対照的に、観客動員数は全30球団中4位の81万2822人(1試合平均1万9824人)だった。今季も開幕から好調(イースタン・カンファレンス3位=19日終了時)。ここまでのホーム22試合で1試合平均は1万9784人と微減ながら、集客数は全体3位だ。