村上茉愛ら体操ニッポン女子 東京五輪表彰台に“5cmの壁”
東京五輪で初の表彰台を目指す体操女子日本代表が6日、都内で合宿を公開した。
種目別の床や跳馬、平均台でメダル獲得を有力視されるエースの村上茉愛(23)、昨年の世界選手権(10月=独シュッツトガルト)代表の梶田凪(19)らが、全4種目をこなした。
女子体操団体の代表メンバー(4人)は、5月のNHK杯(高崎アリーナ)で上位3人が決定。残り1人は全日本種目別選手権(6月=高崎)の結果をもとに団体総合に貢献できる選手を選ぶ。
体操ニッポンは男女でのアベック表彰台を期待されるものの、ここにきて女子は海外勢との差が露呈した。
昨年の世界選手権での海外勢と日本のメンバーの演技を映像分析した結果、ジャンプした際の重心の位置が種目別メダリストと比べると、日本勢は約5センチ低かったというのだ。この大会でメダルなしの惨敗に終わったのは、床や平均台で飛び跳ねた際の重心が低い分、演技の出来栄えを示すEスコアが稼げなかったことも響いたという。
女子代表の田中光監督は「(海外勢と比べて)基礎的な能力の差がある」と分析。「ウクライナや豪州から女子の指導に長けたコーチを招へいして、演技の見直しに着手する」と明かした。