新体操団体が異例の親善試合 敵地で手の内明かす真の狙い
東京五輪でのメダル獲得が有力視される新体操団体のフェアリージャパンが早くもライバルから警戒されている。
日本とともにメダル候補の一角であるイタリアから親善試合のオファーがあったというのだ。3月上旬にミラノ近郊で行われるこの試合は、両国によって勝敗を競う。日本協会関係者によれば、新体操代表で親善試合が行われるのは異例で、海外から招待されるのも前例がないという。
日本の団体は昨年9月の世界選手権(アゼルバイジャン・バクー)で、1975年大会以来44年ぶりとなる銀メダルを獲得。フープ・クラブでは首位に立って不動の女王ロシアを追い詰めた。今回のイタリア遠征は旅費など全て先方の負担とはいえ、五輪を前に、わざわざ敵地にまで赴いて演技を披露するのはリスクが伴う。手の内を明かすことになるからだが、山崎浩子強化本部長は自信たっぷりだ。
30日、都内で行われた公開練習後に取材に応じた山崎本部長は「イタリアは日本の現状を知りたいのでしょう。それだけ意識されるようになったのかな。こちらも相手の状態を掴めるし、(メンバーの)刺激にもなる。(五輪本番まで時間があるから)負けてもいいしね」と狙いを明かした。