阪神80年代以降の歴代ベストナイン“次点”あえて選んでみた
さて、お次はクローザー。ベストは文句なしで藤川球児だが、次点となると90年代に活躍した左のサイドスロー田村勤を選ぶ。先述のマイクと同じく、92年前半戦の大活躍はまさに守護神の名にふさわしかった。区役所のおっちゃんみたいな地味でくたびれた風貌、かつ無表情無愛想。それでいて左横から浮き上がるような独特の球筋のストレートを投げた。肘の故障で短命に終わったが、瞬間最大風速では藤川にも引けを取らないガラスのクローザーだった。
続いて投手とバッテリーを組むことになる捕手を選びたい。ベストは現監督の矢野燿大だが、次点となると木戸克彦、山田勝彦、関川浩一、現役の梅野隆太郎あたりが浮かぶ。うーん、これは迷う。将来への期待も込めて梅野にしようか……と思っていたら、大事な人を忘れていました。
城島健司。わずか3年の在籍だったが、あの千両役者さながらの華やかさと、MLBでも鳴らした強肩強打は実に魅力的だった。ジョージ・マッケンジーで決まり。
というわけで、マイク仲田&田村勤と、城島健司の次点バッテリーが成立。ベストナインの井川慶&藤川球児、矢野燿大バッテリーと比べてみても、これはこれでなかなか味わい深い。マイクがひたすら心配である。
次回は野手編です。