コロナ禍の中断に揺れるJリーグを緊急探訪【群馬・大宮】
「現在は担当者が電話でメールでスポンサー企業とのやり取りをしていますが、我々のメインの商品である試合がない状態が続くのは厳しいですね」と、広報スタッフの一人も神経を尖らせる。
Jリーグも経営面の被害を最小限にとどめるために、リーグ戦安定開催融資の特例措置を講じ、J2は1億5000万円まで無担保で貸し付けることを決めた。返済期間は3年だが、あくまで借金である。クラブ側も借りたくないのが本音だ。
Jリーグの村井満チェアマンは、Jリーグ事務局運営費の3~5割削減を打ち出し、浮いた資金を回せる体制を整えようとしているが、DAZNからの放映権料がどうなるのか、分からないのも気掛かり。もし分配金が減るようなことになれば深刻な事態となる。
「早くコロナが収束して試合再開してほしい」
これは群馬、大宮のみならず、すべてのサッカー関係者の偽らざる思いだが、目に見えない敵を駆逐する戦いは、これからもまだまだ続く。