コロナで死亡の勝武士は糖尿病 7月場所に向かう力士の恐怖
予定は未定、とはよく言ったものだ。
13日に三段目の勝武士(享年28)の訃報が流れた大相撲。現役スポーツ選手が新型コロナウイルスの犠牲になるのは、国内では初の事態である。
勝武士が患っていた糖尿病そのものが、他の病気に感染した場合の合併症や重症化の危険性が高く、それは新型コロナも例外ではない。
角界では「糖尿病は力士の職業病」と言われている。強くなるために太らなければいけないのだから、さもありなん。2011年に亡くなった、「おしん横綱」として知られた隆の里の現役生活は、糖尿病との闘いと言ってもいい。昨年死去した井筒親方(元関脇逆鉾)も、同じ病気に苦しんでいた。
現役関取衆にも糖尿病を抱えながら土俵に立つ力士が少なからずいる。
千代大龍、照ノ富士らが罹患した経験を持ち、克服した力士もいる半面、千代大龍などは長くこの病気と闘っている。十両では勝武士と同じ高田川部屋で、新型コロナ感染から復活した白鷹山もそう。千代の海もかつて糖尿病に苦しんだ。