コロナで死亡の勝武士は糖尿病 7月場所に向かう力士の恐怖

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 幕下以下ともなれば、この割合はさらに増えるという。

■同じ世界の人間が…

 ある親方は「2カ月先の7月場所(19日初日)の開催もどうなるか」と、こう続ける。

「新型コロナの危険性は理解していたつもりだったが、いざ同じ世界の人間が亡くなると、ショックは大きいですよ。こうなると、仮にぶつかり稽古など相撲を取る稽古が解禁されても、力士はやりたがらないでしょう。共同生活をしている以上、感染のリスクは高く、誰が感染していてもおかしくないし、罹患すれば死の恐れもあることが改めて突き付けられた。糖尿病でなくても、高血圧などの基礎疾患を抱えている力士は少なくありませんからね。我々親方衆が『もう解禁されたんだからやれ!』と言ったところで、嫌々では身が入らない。そんな稽古はやる意味がないし、ケガもしかねない。7月場所に向けての調整がさらに遅れるのは避けられない」

 相撲協会は親方・力士をはじめ、希望する協会員に抗体検査をするとしている。これで感染履歴が分かったとしても、陰性者にはその後も常に感染のリスクがつきまとう。しかも、PCR検査に比べて精度が劣るといわれるうえ、仮に抗体を持っていたとしても、再感染する例もある。

 7月場所の開催はあくまで予定であって未定。史上初の2場所連続中止も、現実味を帯びてきた。

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