主要ゴルフ団体のリスクマネジメント欠如 JGAの罪は大きい
具体的には「3密回避」のため、ゴルフ場でのスタート間隔を10分以上空ける。ロッカールームの滞留時間短縮、風呂は不使用。ゴルフ場にはプレーの服装のまま来場し、そのままプレーが終わったら帰る。レストランは休業し、弁当持参や、事前注文のテークアウトによる屋外での飲食、スループレーや9ホールプレーの奨励である。
これらは強制ではないが、現在多くのゴルフ場が実施しており、ゴルファーにも感染予防の目安に役立っている。ゴルフ場も練習場も従業員に徹底指導しており、全員がマスクを着用し、フロントでは来場者を検温して37・5度以上の発熱や咳をしている人には利用を断っている。こうした徹底した予防対策をとっているにもかかわらず、ニュースでは自粛要請中に練習場やゴルフ場に人が詰めかけていると、パチンコ店同様に過熱報道するテレビ局もあった。
そこでJGRAは日本民間放送連盟(民放連)に報道是正の申し入れを行っている。緊急事態宣言が発令される前は、ソーシャルディスタンスが保たれ、広々として空気の澄んだゴルフ場は3密に無縁な環境と好意的な見方があった。だが、本来ならゴルフ場関係者の感染防止努力を後押しすべきJGAが情報発信を怠ったため、“悪者”にされてしまったわけだ。