大相撲「感染者出ても7月場所続行」に立ちはだかる2つの壁

公開日: 更新日:

 角界にとっては大きな前進だ。

 8日、相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が、7月場所中(19日初日)に新型コロナウイルスに感染する力士が出たとしても本場所は中止にはしない意向を示した。

「2月、3月、5月と見解は違ってきている。コロナが出たから中止というのではなく、状況を見極めて対処したい」とは芝田山親方だ。

 コロナ騒動の中で行われた3月場所は、感染力士が出たら即中止だった。当時は新型コロナウイルスへの恐怖が増すばかりで、親方衆も「マスコミも毎日毎日、力士の体温しか聞いてこない」と漏らしていた。

 それが今では「誰が感染してもおかしくない。大事なのは感染後の対処」と、コロナ慣れしてきた感がある。

■休場者の判断

 協会は、現在900人以上の協会員に行っている抗体検査の結果が問題なければ、ぶつかり稽古解禁を全部屋に通達する。

 とはいえ、「感染者が出ても続行」なら課題は多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇